私たちの大志Our Vision & Voices

ムクナ豆博士の日誌

9. 小規模にとどまる

兵庫ムクナ豆生産組合は合わせて10農場から豆を集荷していますが、作柄は地域ごと、年ごとに異なります。今年は各地で猛暑が続き、水不足もあり、昨年ほどの収穫が期待できるかどうかわかりません。販売数もこれまた予測できず、舵取りが難しいです。

薬ではない健康食品の業界は、海千山千の諸先輩がひしめき、流通・小売り(川下)が生産者よりも圧倒的に強いです。毎日が学びの日々ですが、吹けば飛ぶような弊社にも、いろんなアプローチがあります。

「有名女優、タレントのインタビューに応じませんか?」

「TVに出演しませんか?」

コマーシャルになるからありがたいなと思っていたら、すかさず「有料です」。

世の中にうまい話なんてないわけで、業界の厳しさ、したたかさを実感します。

広告費など夢のまた夢…です。

ECサイト(インターネットでの販売購入、電子商取引)に載せるだけでもたくさんの経費や管理費がかかります。本当に儲かっているのは、一次産業者ではなく、川下側の流通・小売り・情報サービス業だなと痛感します。

昔ながらの農業生産や魚を獲ったりするだけの業種はすたれ、産業ウェイトを下げ続ける一方、新しいツールやサービスを駆使できる分野が逆に伸びていることを日々、感じています。

世の中はもはや自給自足の時代などではなく、食材は地球の裏側から仕入れてきて、顔のみえない消費者からの注文を受けた通販業者が、素早い動きの運送業者に手渡し、あっという間に届けてしまう仕組みが進んでいます。便利です。

分業の極みがこういった動きを可能にするのでしょう。

顔の見える農業者、無農薬・無施肥の自然栽培、顔の見える加工業者、自前の内職……。これらはグローバル化の対極にあるもので、これからは廃っていくしかないのでしょうか。

商品「ホワイトムクナ」(八升豆ミクロパウダー)の新パッケージ