23.いざ商談会本番!――無念の成果
ご年配の婦人グループが赤い法被を着て、手作り地場産品の売り込みにきています。
キチンとしたスーツを着込み、2,3人ものセールスマンチームも待機しています。
筆者と同じように一人で商品数点とカタログが入った大袋をもち、不安そうにあたりを見回している方も何人かいます。
播磨フードビジネス商談会場は、時間制限があります。1ラウンド20分の完全入替制で、卸業者が面談できる小売り相手は2社まで。2分前に会場内へ入場し、商品説明は5分以内。時間を知らせる予備鈴や終了鈴も鳴ります。ベルトコンベア方式で、なんだか学会発表みたいです。
筆者は事前セミナーで指示されたとおり、配布されていたA4一枚の「商品説明シート」を、時間をかけて全部埋めて臨みました。商談先は百貨店とスーパーの二つを選びました。
先方は二名で当方の話を聞いてくれました。
「百貨店のイベントで売ってはどうか?」
「入り口通路の脇で売るという方法もありますよ」
嬉しいご提案をいただきましたが、そこまででした。
終わってみての感じはまぁ?かんばしくありませんでした。ムクナ豆自体が知られていないので売り子が必要だと判断されたかもしれません。弊社商品は単価が3500円以上と高いので、「置いていただけでは売れない」と遠回しにいわれました。
商談会が終わってから、その日のうちに、お礼のご挨拶と事後のご相談スケジュールをいただけないかと、二度ほど連絡を入れました。でも、結果は……。
プロならこんなことぐらいではめげず、何度も食い下がらなければならないのでしょうが、なんだか断られ続けた昔を思い出してしまいました。
本を出したくて持ち込み原稿を出版社へ送りつけ、何度も何度も無視されたことや、教員採用公募に応募して100回近くもの落選通知(お祈りメール)※1をもらった記憶です。
いずれ花咲くと信じて続けていくことがプラスになる。
今回、事前の商談セミナーでそう教わりましたので、反省して次の手を考えてみました。弊社の商談会で足りなかったのは「簡潔な商品説明!」と「もっと気の利いたポップやチラシ」。なので、つくってみます。
※1 不採用通知には必ず、「貴殿の今後のご活躍をお祈り申し上げます」と、末尾に「お祈り」の用語が加わるので、〈お祈りメール〉と呼ばれる。

